鏨(タガネ)と呼ばれる杭
ひとつひとつの線を、
この鏨を打ちこみながらデザインを描いていく
複数のタガネを組み合わせ
打ち込む強さを変えてデザインを作る
時には糸鋸ではなくタガネで地金を叩き割って作る事もある
セットの鏨(タガネ)
オス、メスと呼ばれる上下のセットの型
これを使用する技法をバーンアウトと呼ぶ
大きな型ほど力が分散するので、何度も打ちつけて形を作る
鏨の先端には様々な模様が刻まれています。
その鏨をハンマーで打ち込みながらデザインする技法をスタンプワークと呼びます。
打ち込んだ凹部分を、硫黄で燻して黒くする事で模様を浮かび上がらせ、デザインを表現する事もできます。
板状の金属の裏側から鏨で打ち出して、表面に模様を立体的に浮き出させる技法。
一箇所を叩き出すことで全体にも歪みが生まれる為に、反対側から歪みを調整しながら打ち出す為、複数箇所を打ち出すのには大変手間のかかる技法です。
オスとメスと呼ばれるセットになった凹凸のスタンプを2つ使い
立体的な模様を作る。
鏨やヤスリなどで表面に傷をつけてテクスチャーをつける。
打ち付けるテクスチャーとは違い目の細かな光沢の加減で明暗を作る事が出来る。
鏨で何度も表面を細かく打ちつけ、ザラザラしたテクスチャー(質感)を作ります。
表面にできた窪み凹に硫黄で燻す事によって落ち着いた渋い光沢を生み出します。
加えるテクスチャーの細かさによって光沢の強さを変える事でより強くを黒を表現する事もできます。
テクスチャーの加え方で波やスパイダーウェブ状の波紋なども加える事ができます。
針金状の細い銀の棒をねじって作る棒をベースに制作。
均等な負荷をかけなければより目の感覚に間ができてしまう。
ツイストさせたワイヤーを使う事で細い線に動きを持たせる事が出来る。
石を囲うベゼルの縁取りなどにも使われる。
シルバーやゴールドで枠を作り、カットした石や珊瑚、木や木の化石、
貝など多様な宝石をはめ込んでいく技法。
隙間なく様々な素材をカットして合わせていく為、高度な技術が必要とされます。
平面のみではなく、立体的に制作されたハイレベルな芸術品も存在します。
シルバーなどの金属で制作した型の中に、
細かく砕いたり、カットした素材をはめ込んでいく技法
豊かな色彩の表現
綺麗に敷き詰められたインレイワークと違い、
ステンドグラスのような表情になります。
ジュエリーの中を空洞にして、箱状に作る技法。
台座となるベース部分を作り、石を支える芯を作り、上から蓋をするようにかぶせます。
立体感を作り、別のパーツでデザインした物を組んでいく為に曲面などにもデザインを施したり、
オーバーレイなどとも組み合わせる事で様々なデザインを施す事が出来ます。湾曲させた際にも組み合わせる部分が噛み合うように計算し、接着面がわからないように制作するなど
高い技術を必要とする技法
石を包むベゼルの周りに溝状凹に余白を造り、
燻して黒くする奥行きをつくり、石を際出せる事が出来る技法。
2枚の地金を重ねて制作する技法。
上に重ねる板を糸鋸で模様に合わせて切り抜き、
下に敷く板には鏨などで叩いたり、テクスチャーを施し、硫黄で燻して黒くする事で立体的に浮きあがらせる技法
オーバーレイ:制作過程
全てのパーツは地金から制作
切り出し・ロウ付け・ターコイズのカット、研磨
作ったパーツで枠をつくり、ロウ付けして枠をつくっていく。
パーツが多い分ロウ付けする箇所が多く、熱を加えすぎると銀が溶けたり、付けたパーツがズレる為、速さと正確さを求められる作業
土台が組み終わったら、
ターコイズを全てその型に合わせてカット、研磨してはめ込んでいく